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2018.10.31  学外行事 

「トビタテ!留学JAPAN」体験談!

平成30年度 第4期(平成30年7月28日~8月11日)

参加者 高校1年 N.Yさん

 

 

この夏私は幸運にも、オーストラリアへの公費留学をすることができましたので、なぜ応募をして、どんな体験をし、何を学んできたか、を少しお話したいと思います。

 

今回私が合格したのが、「トビタテ留学ジャパン」という官民一体事業の奨学金でした。私費でなくなぜトビタテを選んだのかというと、事前研修や事後研修の充実、同じ世代の夢を持つ人たちとたくさん出会える機会があることなどに大変魅力を感じたからです。

 

そして、なぜ語学留学を選んだのか、なぜオーストラリアなのか、には理由があります。

高校受験が終わって、この先進んでいきたい道を探すうえで、留学が大きな役割になるのではないかな、と思ったからです。また、高校一年生という時期もいい時期だと思いました。大学進学進路探しに向かって中だるみしやすい時期でもあるので、この夏休みを無駄なものにしないように過ごしたいと思ったからです。そして留学を通して出た問題点を修正するに十分な時間が取れると思ったからです。今回の志望動機として、動物と人との暮らしを見てみたい、というものがあったのですが、その中でも、日本と同じ島国であるオーストラリアが、どのようにして固有種を守っているのかなども知れたら、との思いからオーストラリアを選びました。母親が学生時代に留学経験があり、必ずしたほうがいいと言って聞かされていたこと、今の英語の力で、どのくらい理解できるか、を試してみたかったというのもあります。

 

トビタテ生には二つ大きな役割があります。1つは、海外の人に日本のことを伝える役割です。私は日本の文化として書道を選びました。学校の芸術の選択でも書道を選択していますし、小さいころから慣れ親しんできたからです。クラスメートやホストファミリーの名前を当て字で書いたら喜んでくれるかな、と考えていました。ですがいざホストファミリーと対面してみると、なんと事前連絡の家族とは全く別の家でした。しかも中華系の家族で中国の書道大会で2位になった方だったので、書道を披露するなんてとてもおこがましかったので、急遽、折り紙や、日本のお菓子を作って事なきを得ました。

 

そしてもう1つが、日本の同世代の学生に、留学っていいよ、思ったより簡単にできるよ!という事を知ってもらうことです。特にトビタテでは、まず応募段階で、とてもたくさんの準備が必要です。なぜ行きたいのか、何をしたいのか、それをどう役立てていきたいのか、など、あいまいだった自分の考えと向き合うきっかけになります。そしてたくさんの書類を完成させた後自分を売りこむ面接があります。無事通過した後は、学校選び、入学許可の申請、航空券の手配、ビザの申請など、すべて自分でやります。渡航の際も、一人で搭乗手続きをし、待ち合わせ場所まで移動し、現地の乗車カードの購入など何もかも自分でやります。大変だったけれどとてもいい経験になりました。

 

帰ってきて今思うことは、大変だったけど、楽しかった!うまくいかなかったことを、今度こそは!!です。英語でのコミュニケーションの難しさだけでなく、自分の言葉にして発信することの難しさを感じました。英語はツールであり、伝えたいこと、聞いてほしいこと、聞きたいこと、発信できるものがなければ無用です。自分の中に、もっと多くの情報をためて引き出しを作っておかないと、何も始まらないと痛感しました。また、思いのほか、みんな日本のことに詳しく、旅行で行ったことがある、とか、住んでいたとかで話もしやすかったのですが、反対に詳しいことを聞かれると答えられなかったりしたので恥ずかしいな、とも思いました。英語の勉強を頑張りたいという思いと同時に、日本のことももっと知らないと、という思いも強くしました。

 

今後の目標として、できれば高校生の間にもう一度、大学生でももう一度、3大陸に3回の留学をかなえたいと思っています。

 

今回の応募では、学校にたくさん協力をしていただき大変ありがたかったです。時間のない中、急いで対応してくださり助かりました。学生の皆さんには、ぜひ、私費留学以外の道での留学も視野に入れてどんどんチャレンジしてほしいです。