黒田泰子
(経 歴)
現在の仕事内容は?
離婚や相続の問題、労働問題・交通事故の対応など民事事件を中心に幅広く取り組んでいます。
大阪弁護士会の子どもの権利委員会に所属し、児童虐待への対応に関する事件や調査、その他子どもに関する事件をライフワークとして行っています。
ご相談者の方と、事件の解決に向けた打ち合わせを行う中で、これまでの人生や大切にされてきた信念をお伺いし、解決方法をご提案して,新しい道に進むお手伝いができることにやりがいを感じています。
四天王寺高等学校・四天王寺中学校に入学した理由は?
部活をしたい気持ちが強かったので、自宅から近くて勉強と両立しやすいと考えました。
大学選びから就職までの経緯は?
高校に進んだ頃くらいから、人の相談に乗ることにやりがいを感じ、漠然と弁護士の仕事にあこがれを持ちました。
文系クラスの中であまり成績が良くなかったので、高2の文化祭が終わった頃から集中して受験に取り組みました。当初D、E判定しかもらえないような志望校を掲げてしまったのですが、3年間担任をしていただいた先生に日々叱咤激励していただき、寝る間も惜しんで勉強し、後期試験で2番目の志望大学に合格することが出来ました(学校の小論文演習と近いテーマの問題が出たおかげでもあります。)
大学2年生から司法試験の勉強を始めたのですが、ちょうど大学卒業の年にロースクール制度が始まることがわかり、ロースクールに進学しました。
司法試験は大学受験以上に厳しいものでしたが、受験から発表まで4ヶ月の空白時間があり、その間にアメリカにホームステイにいくなど、楽しみもありました。高校在学中にみっちり鍛えていただいたおかげか、4年以上英語の学習から離れていた割には意外と会話が出来て、とても感謝しました。
高校・中学での思い出は?
バトン部に所属していたので、土曜鑑賞や文化祭で和光館の本格的な舞台に立たせていただいたことはすごく良い思い出です。合唱コンクールや、創作ダンスなどクラスで取り組む行事も多く、遅くまで屋上で熱心に練習し、『青春』していたと思います。北海道への修学旅行ではち切れんばかりに食べまくったり、変な写真を撮ってふざけたり、女子校ならではの?弾け方も楽しかったです。
高校・中学生活で身に付いたことは?
予習・復習・宿題の他に自分で出題範囲を1週間のうちで計画的に勉強して受ける小テスト(Weekly)があり(再テストも!)、マルチタスクをこなすことを、高校3年間みっちり鍛えられました。
多数の案件を同時に抱える弁護士の仕事においても、仕事と家庭の両立という面でもマルチタスクをきちんと遂行すること能力を身につけられたことが、とても役に立っています。
何よりも、優秀な友人がたくさんいる環境であったことに一番感謝しています。
中高で友人が当たり前のようにハードに勉強している空間だったので、私自身は6年間通じて低空飛行していたのですが、周囲につられて自然と引き上げられ、勉強や受験を楽しむことが出来たと思います。
最近も、仕事上、医師になった友人に医療過誤の事件で分からないことを教えて貰ったり、理系の友人に交通事故を考えるときに物理の基本的なことを教えて貰ったり、公務員の友人に行政のことを聞いたりと、優秀な友人に囲まれていることでとても助かっています。
後輩(在校生・受験生)へのメッセージとアドバイスをお願いします。
勉強も部活も行事も、欲張りに楽しめる学校だと思います。尊敬できる一生の友人が得られる大切な時間を目一杯楽しんでください。